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2024年1月5日

北川啓介教授が能登半島地震の被災地へ屋内用インスタントハウスを届けました

工学専攻(社会工学領域)/高度防災工学研究センターの北川啓介教授が、能登半島地震の発災後すぐに被災地へ出向き、輪島市と連携して、本学にて研究開発した屋内用インスタントハウス10棟を輪島中学校の避難所に届けました。
北川啓介教授は2023年に、トルコ・シリア大地震の被災地、モロッコ大地震の被災地にもインスタントハウスを提供しており、日本での発災後の復旧と復興への被災者の当事者感覚での研究開発に尽力しています。
一日も早い復旧と復興を祈念いたします。

【屋内用インスタントハウス】
発災後から一週間ほどで避難所等に食料や飲物、医薬品などは届きつつありますが、停電と断水が続くことの多いその一週間ほどは防寒具や寝具が届かず、世帯ごとの寝具や防寒具は自宅から持参したものしかないため、冬は冷蔵庫のような凍てつく避難所で耐え忍ぶことが少なくありません。窓や壁が壊れてしまって冷たい風雨も常に入ってきてしまう避難所に向けて、これまでの一般的な隔てとしての意味の強かったダンボールブースとは異なって、天井をつけたことや、15分で組み立てできる工夫を凝らしていることなど、以下のような多くの特徴をもつ屋内用インスタントハウスを北川啓介教授が研究開発しました。

・小学生でもあっという間に組み立て可能
・被災者のご要望にあわせて平面形状が極めて自由
・ハウスとハウスを連結も可能
・天井がついていて内部温度を調整可能
・扉と窓がついていて光環境を調整可能
・密閉すると遮音性も極めて高い
・非日常だけでなく日常でも活用しやすい
・工場での加工が極めて短期かつ簡単(=極めて安価)

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【北川啓介教授からのコメント】
親族の皆さんが集まって祝うはずの元旦に、能登半島で地震と津波の大災害。
ちょうど前月に名古屋市で開催された防災の見本市「中部ライフガードTEC2023」への招待出展後に、研究室でストックしておいた資材をレンタカーに載せて、すぐに能登半島に入りました。各所に開設され始めていた避難所で昼夜問わずご尽力されている市の職員の皆様から現状をお伺いしつつ、私どものできることから進めてまいりました。
到着時から食料と飲物、医薬品は届きつつありましたが、世帯ごとの寝具や防寒具を全壊もしくは半壊したご自宅からご自身で持参したものしかなく、停電と断水が続いているこの三日間、冷蔵庫のような冷たさの中で耐え忍んでいらっしゃいます。寝具や防寒具はまだまだ届かないことから、市の職員の皆様とお打合せさせていただき、窓や壁が破壊され冷たい外気が常に入ってきてしまう避難所を中心に屋内用のインスタントハウスをお届けいたしました。
昼過ぎに体育館に屋内用インスタントハウスのダンボールを運び入れた時から、幼稚園児や小学校低学年のお子さん達が駆け寄ってきてくれて、「おうちができた!」「お兄ちゃんの部屋はここで私の部屋はここね!」「ただいま!って言える!」などを口々に一緒に組み立ててくれました!
家が全壊してしまった幼稚園児のお子さんがお母さんに、「おうちができた!」と大きな声で話した時は、さすがに私も体育館の外に走って号泣しました。
夜になってからも、体育館の隣の校舎の一階と二階、武道場などに合計10棟の屋内用インスタントハウスをお届けいたしました。
被災されて心身ともに疲弊されているからこそ、最低限の復旧と復興だけでなく最大限の住まいと住まい方となりますよう、建築学の専門家のひとりとして最大限に尽力してまいります。

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【インスタントハウス】
「建てる」をもっと簡単に、「住む」をもっと自由に。インスタントハウスは、まず送風機で気球のように膜を膨らませ、続いて内側から空気含有量の高い断熱材を定着して、あっという間に建てられる住まいです。形状や大きさも機能も自由に選べ、質量が小さいことから素人でも制作が可能で、ひとつの住まいの工期は数時間と短く、廉価性、簡便性、速度性、技術性、汎用性にも優れた構築物です。膜と断熱材のみから構成されたシンプルな構築物に施された大なり小なりのデザインにより、住まいとしての断熱性や遮音性にも長けており、寒暑、風雨、積雪、地震、強風などの外的要因の影響を極めて受けにくく、エネルギー消費を最大限まで抑えられる住まい方法を実現します。

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関連番組情報

CBCテレビニュース「組み立てが簡単な”インスタントハウス” 避難所生活がテーマの見本市」
防災に役立つ製品やサービスの見本市に北川啓介研究室が招待出展。最新の研究開発の成果である屋内用インスタントハウスを紹介。

 

関連リンク

北川研究室
名古屋工業大学レポート2023「地球上で家に困る人々が快適で丈夫な家をもつあたりまえを実現する」
株式会社LIFULL ArchiTech(名工大発ベンチャー)

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