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2024年2月22日
工学専攻創造工学プログラムの山内 梨紗子さん、工学専攻社会工学系プログラムの櫻井 航さん、創造工学教育課程の堀江 きらなさんが2023 Asian Conference of Management Science and Applications(ACMSA2023)で受賞しました。
受賞者・受賞名
2023 Asian Conference of Management Science and Applications(ACMSA2023)
・STUDENT BEST PAPER AWARD
工学専攻創造工学プログラム 山内 梨紗子 (孫 晶研究室)
・EXCELLENT PAPER of SPECIAL SESSION
工学専攻社会工学系プログラム 櫻井 航 (中出 康一研究室)
創造工学教育課程 堀江 きらな (孫 晶研究室)
(2023 Asian Conference of Management Science and Applications(ACMSA2023))
受賞の内容
山内 梨紗子「An Integrated Model for Power Demand Forecasting and Power Procurement Using Economic Indicators」
現在、電力業界において電力市場での競争や再生可能エネルギーの導入拡大の動きがあります。しかし再生可能エネルギーは出力が不安定であり、電力会社は送電量や発電量などの繊細なマネジメントが必要です。そこで私は電力会社と消費者のコストの合計値を目的関数とし、これを最小化するモデルを提案しました。この研究により電力会社は自社と需要家のコストが最も安く、かつ環境基準を満たした電力計画を立てることができます。
櫻井 航「An Optimization Model of a Retailer and a Manufacturer in a Green Supply Chain」
昨今、持続可能なサプライチェーンの構築が政府や企業の喫緊の課題になっています。本研究では、確率的な需要変動のもとで小売業者の店頭で出た売残品の一部を製造業者が回収して、新規生産と併せて回収品による再生産を行うようなグリーンサプライチェーンモデルを考えました。生産過程で排出されるCO2に対する炭素税制度を考慮した上で、小売業者と製造業者の期待利得を最大化する発注政策・小売価格・卸売価格・グリーン投資の最適決定について分析しました。
堀江 きらな「Optimal Strategies of Electricity Plans Using Latent Class Analysis Considering Renewable Energy」
再生可能エネルギーによる発電がトレンドであり、賦課金という形で一般の人々にも負担が強いられる状態があるため、納得のいく電力プランへの重要性、需要が高まっています。そのため、因子分析を用いて潜在因子を見つけ出し、環境リスクのために資料提示すること、潜在クラスロジットモデルを用いることにより、電力プランの提案を行いました。
今後の抱負
山内 梨紗子さん
この度はSTUDENT BEST PAPER AWARDをいただき、誠に光栄に思います。これはひとえに日頃から親身にご指導を頂いている指導教員の孫晶准教授や、大学の先生方のご指導があってのものと思っています。私たちの提唱する最適配電モデルについて有用性を高めることができるよう、引き続き研究を進めていく所存です。今後ともよろしくお願いいたします。
櫻井 航さん
非常に喜ばしい気持ちもありつつ、今は身に余る賞を頂いたことに背筋が伸びる感覚です。これはひとえに日頃から親身にご指導を頂いている指導教員の中出康一教授や、いつも研究の相談ごとに耳をかしてくれる研究室の同期はじめメンバーや友人の存在があってのものと思っています。あらためて、これからの研究活動も頑張っていきます。
堀江 きらなさん
とても喜ばしい気持ちと驚きにあふれています。そして何より、普段親身に指導頂いている孫先生、この研究をしていただいた丸井先輩に感謝を示したいと思います。そしてひとまず、今の時期は卒業論文の大詰めの時期でありますのでしっかり書き上げて卒業したいです。